Monaco OPTIX 導入

2004年4月、ついにキャリブレーションツールMonaco OPTIXを導入した。今まではアドビガンマとガンマコレクター(ガンマ曲線をRGB各チャンネル自由に描ける)というフリーソフトで数値化したグレーチャートを自分の目で合わせていたのだが、仕事の内容が撮影から印刷まで一人でこなすというかたちから、撮影や画像処理のみのものが増え、扱う画像がオープンな性格になってきたことで導入することにした。今までも基準通り刷ってくれる印刷会社の仕上がりとマッチングが図れていたのだが、自分の作成したデータに信頼性を持たせるため、というのと、より広く色に関してコミュニケーションをとろうとする場合、やはりある程度共通語(ツール)が必要、ということで定番であるMonacoを選択した。

箱を開けてびっくり!えっこれだけなの?!直径7cm位の測色器とCRT・LCD用アタッチメント・LCD測色時にしようするコードのおもり、そしてソフトのCD。これで4万円ちょっと。まあ仕事さえしてくれればいい。

ソフトをインストールし、画面に出てくる指示にしたがってモニタの輝度・コントラストを調整、輝度を設定、33色のカラーパッチを計測し最後にガンマ値を決めて終わり。これでモニタプロファイルの作成が完了。しかし、どうもしっくりこない。室内の照明は以前より3波長形昼白色の蛍光灯使用しているので環境光は問題ないはずなのだが、どうもデスクトップに設定している無彩色のグレーが変な色。どうも私のモニタは寿命が近い様でわずかにムラがある。測定する場所を変えて再度試してみると、また結果が違う。いろいろ測る場所を変えながらようやくしっくりくる結果が得られた。それでもモニタ側で微妙に色温度の設定を調整してのことである。噂には聞いていたが、1回1回測るごとに違う結果のどれを信用してよいやら。最終的には上の数値で作ったグレーチャートが無彩色に見え、かつひとコマごとの差がはっきり分かる様に仕上がった。
で、以前とモニタはどう変わったかというと、変わるには変わったが、それほど変わったという印象はない。ということは以前からほとんど合っていたということなのだろうか。
ま、オープンな仕事をする場合、不可欠なツールであることは間違いないし、安心感が得られたので良しとしよう。

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